膝痛症例11 60代男性 1年間病院に通っても改善しなかった半月板損傷

施術前の状態

普段、2週間に1回のウオーキング(20~30キロメートル)と月1回の登山が趣味。膝が痛くなってからは、全然やっていない

平成30年の9月か10月ごろ、ウオーキング(20~30キロメートル歩く)のあと、膝が痛くなった。

いつもだと痛みが取れるが、その時から痛みが取れなくなった。

1ヶ月半後、MRIで、内側の半月板損傷と診断された。

治療は、ヒアルロン酸と炎症を抑える薬の注射。痛み止めの飲み薬。足上げ運動のトレーニング。

1年間病院に通ったが改善していない。

現在の症状

体重をかけると痛い。20分ぐらい歩くと、しゃがみ込むぐらいに痛い時もある。まともには歩けない状態。

右膝の内側が痛い。

蹲踞(そんきょ)できない、正座できない。

軽いO脚もある。

見た目、右足が少し短い。

施術とその後の経過

1回目 令和元年11月28日

施術:オーソドックスな膝の施術。全身の歪みの調整のあと、脚全体特に膝の裏側の緊張を取る。膝関節のずれを直す。膝の牽引。

1回目~3回目では、特に変化なし。

4回目 12月15日

施術:3回目までの施術で痛みに変化がなかったので、もう一度カウセリングからやり直し。

歩く動作のどこで痛みが出るのかを歩いてもらいながら確認。痛みが出るのに近い状態で、張りのある筋肉を施術。

施術後:歩いて痛みが緩和。

その後、いろいろな痛みの原因が見つかり、症状は一進一退。だが、少しずつ痛みが緩和。痛くない歩き方ができるように。

痛みと並行して、正座できるように施術。少しずつ深くまがるようになる。

16回目 1月31日

膝の状態:膝をすこしだけ曲げた状態で歩けば、痛みは無い。少しぐらい長く歩いても大丈夫。

右膝がピンと伸びない。伸ばそうとすると痛みが出る。

立っている時は、どうしても左脚に体重をかけてしまう。

少し違和感はあるが、正座できる。

施術:膝の裏側の緊張を取ることに重点をおく。

その後数回の施術は、膝の裏側の緊張を取ることに重点を置いた。

23回目(最終回)2月29日

膝の状態:

立位で、膝をきゅっと伸ばしても痛くない。見た目も左右ほとんど同じに膝が伸びている。

長時間立つとき、両脚に均等に体重をかけても痛くならない。(職業柄、長時間立つことが多い)

長時間歩いた時や長時間同じ姿勢でいると、まだ痛みがある。

普段の歩行には問題ない。膝をピンと伸ばして歩いても痛くない。

問題なく正座できる。問題なく蹲踞(そんきょ)できる。

最初のころよりは、足の長さがそろった。

遠方に引っ越すため、施術はこれで終了。

考察

痛み始めてから1年以上経過していたため、筋肉の緊張や縮みがひどく、なかなか取れなかった。

痛みの原因が一つではなく、様々あったので、自然形体療法の手法を駆使して、あの手この手で施術し、時間はかかったが、最初の状態とは明らかに変化した。

深く曲がるようになっただけでなく、筋肉が縮んでいたためにピンと伸びなかった膝が伸びるようになり、そのために起きていた痛みも無くなった。

趣味の長距離のウオーキングや登山ができるように、今後も膝を伸ばして歩くなど心がけてほしい。

半月板損傷について詳しくはこちら

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