正座について

病院では

ある膝の痛いご婦人が病院で「正座ができない。」と訴えたら、「正座しなきゃいいでしょ。」と言われたそうです。

また、ある膝が痛い人は病院で、「正座をしてはいけない。正座をすると、膝が悪くなる。」と言われたそうです。

病院の先生によって、多少の考え方の違いはあるでしょうが、

病院では、正座ができることを治療の目的とはしていない(そもそも正座ができるようになるとは思っていない)、正座は膝にとって良くないもの、

という考えがあるようです。

当院では

 

当院の(自然形体療法の)考え方は、病院とは全く違います。

当院の考えは、できるだけ正座をしましょう、という考えです。

 

正座をすることのメリット

(1)正座をすることで、膝周辺脚全体の筋肉をしっかり伸ばせる

そもそも正座とは、膝の関節を最大に曲げた状態です。

関節は、1日に1回は最大に曲げたり伸ばしたりすることが必要です。

そうしないと関節周辺の筋肉が固くなってしまい、しっかり曲げ伸ばしができなく(可動域が狭く)なってしまいます。

正座は、脚全体の表側の筋肉は縦方向に伸ばし、脚全体の裏側の筋肉は横方向に伸ばします。また、足首の前側の筋肉もしっかり伸ばします。

だから、脚全体のストレッチをしていることと同じになります。

正座をしてはいけないと言われた方は、お医者さんの言いつけを守って2ヵ月ぐらい正座をするのをやめたそうです。

そうしたら、それ以前は正座ができていたのに、正座ができなくなってしまったそうです。

正座は、膝の関節を最大に曲げる動作であること、脚全体のストレッチになることが、まず、正座のメリットとして挙げられます。

(2)正座は、「正しい姿勢」ができる姿勢

また、床に座っていることも多い日本の住環境では、

正座は、横座りや体育座り、あぐらに比べて、比較にならないほど、姿勢よく座れる姿勢なので、絶対毎日正座はすべきです。

また、椅子と比較しても、正座の方が、腰を伸ばしやすく、良い姿勢を保ちやすいです。

 

(3)腰痛の予防にもなる

ちなみに、正座ができないと訴える膝痛の人は、たいていしゃがむこともできません。(膝が深く曲がらないから)

しゃがめないということは、床の物を拾うときに、膝を伸ばしたまま股関節を折り曲げて拾い、体を起こすことになります。この動作は、腰に非常に負担をかけます。

だから、膝の治療では、歩いている時に膝が痛くないようにするだけでなく、深く曲がるようにすることが治療の大きな目標になります。

 

(4)日常生活が便利になる

日本の家では、玄関にお客様が来たとき、玄関に正座をしてお話しをすることも多いですね。何か作業をするとき、正座ができる、しゃがめるというのは、生活の質がとても、高まります。

だから、当院では、痛みをなくすだけでなく、しゃがめる・正座ができる、ということを目標にして施術を行います。

(5)脚の筋肉が付く

ちなみに、椅子の生活ではなく、正座など、床に座って生活することのメリットをもう一つ紹介しましょう。

それは、脚の筋肉が付くことです。

椅子から立ち上がるのは楽です。筋力をあまり使いませんから。

でも、正座とか床に座っていたら、立ち上がるのは、椅子よりも大変です。筋力を使うからです。

ということは、床の生活をしている方が、断然筋力を使っている、ということです。

洋式の生活(椅子の生活)をしていると、筋力は早く衰えます。お年寄りの方で、立ち上がりが難儀な方は、椅子でかまいませんが、そうでない方には、床に座る生活の方が、筋力を使うので、お勧めです。

和式のトイレ(これは、家庭では無理は話ですが)、そして、床に座る生活の方が筋力はつきます。(衰えません)

しゃがむという動作もとても大事です。しゃがむことと正座をすることで、足首が柔らかくなります。

現代は、しっかり踵をつけてしゃがめない人が増えているようです。しゃがむことと正座をしていないからです。

 

(6)足のむくみを防ぐ

ちなみに、ずっと椅子に座っていると、足がむくみませんか?

私は日常では、長時間椅子に座るということはありませんが、新幹線などで、長時間椅子に座っていると、だんだん足がむくんできて、靴がきつくなることがあります。床にすわること(正座)で、足がむくむのを防げます

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