21.環境に対する基準は身体の経験による。
21.環境に対する基準は身体の経験による。(相対温度等)
身体の脳は、環境に適応するために動物も人間も季節変化、一日の気温などの変化、地域による寒暖の差などを記憶し、それに対応しようとしている。
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22.身体の脳は危険を感じた経験の殻に閉じこもる。
22.身体の脳は危険を感じた経験の殻に閉じこもる。
その殻の強さにより、手法に対する反応も遅くなる。
身体の脳は環境から身を守るために、最後の手段として身体を固くして対応する。
これは完全防御の態勢である。
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23.身体の脳は条件反射をも制限する事がある。
23.身体の脳は条件反射をも制限する事がある。(牽引にも抵抗する事がある)
第3条で述べたように、筋肉は牽引されると条件反射として弛緩するようになっているが、この条件反射をも制限してしまうことがある。
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24.気温の上昇過程(春先)には低温が身体に影響し、気温の下降時には高温はあまり影響しない。
24.気温の上昇過程(春先)には低温が身体に影響し、気温の下降時には高温はあまり影響しない。
故に春から夏にかけての低温は強く影響する。(花粉症等)
季節と体調の関係は冷え性のことでも説明したが、絶対温度が同じであっても、季節により、感じる温度(体感温度)は全く違う。
人間のような定温動物にとって、寒さは生命を維持するためには、厳しい危険な環境である。
しかし、暑さはそれほど問題にはならないのである。
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25.筋肉の可動域は限界を超えた付近での牽引により大きくなる。
25.筋肉の可動域は限界を超えた付近での牽引により大きくなる。
筋肉が緊張している時に牽引すると十分に伸びきらずに、逆に緊張が起きる事がある。
この時発生する痛みが緊張痛である。
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26.身体の脳は優しい接触にはその部分を弛緩して対応し、強い刺激には緊張する。
26.身体の脳は優しい接触にはその部分を弛緩して対応し、強い刺激には緊張する。
身体の脳は新しい環境に対応する際に、最初は全て敵又は危険なものとして、対処することは既に述べたが、一旦その判断ができた時には緩やかで優しい接触にはその部分を弛緩させて受け入れ、強い刺激、環境には危険を感じて、身を守るために筋肉を緊張させ反発する。
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27.椎間板の固定化現象は年齢に関係なく生じる。
27.椎間板の固定化現象は年齢に関係なく生じる。
ある一定の姿勢を長時間続けると、椎間板はその姿勢のままになり、固定化されてにわかには動きにくい状態になる。
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28.椎間板固定化の回復には5~10秒程度必要とする。
28.椎間板固定化の回復には5~10秒程度必要とする。
本文省略
29. 痛みは身体への危険警報であり、その部分を修復するための合図でもある。
29. 痛みは身体への危険警報であり、その部分を修復するための合図でもある。
痛みは身体を護るための危険警報であり、痛みを感じるからこそ、それから逃れようとして結果として身を護る事ができるのである。
痛みを感じなければ、危険を察知できず、結果として生命を全うできない。
また、一方で痛みは身体を修復するための合図でもある。
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30.痛い方向に動かせば、状態は悪化し、痛くない方向へ動かせば治る。
30.痛い方向に動かせば、状態は悪化し、痛くない方向へ動かせば治る。
痛みは危険警報であることは上記で述べた。
このことは痛い方向へ動かすことは身体にとって危険であると言うことである。
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31.武道における関節技は痛くないようにやればそのままで手法となる。
31.武道における関節技は痛くないようにやればそのままで手法となる。
武道における関節技は可動の限度を超えて行動の自由を奪い、相手を打ち負かす目的の技である。
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32.身体は常に健全な側に合わせて左右同一にしようとする。
32.身体は常に健全な側に合わせて左右同一にしようとする。
人体の恒常性(ホメオスターシス)である。
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33.身体は常に治りたがっている。
33.身体は常に治りたがっている。
人体の恒常性(ホメオスターシス)である。
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34.身体は生きている限り必ず治る。
34.身体は生きている限り必ず治る。
細胞は常に再生(治る)されている。
だから全ての生き物は生きている。
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35.生き物は生き物を食べて生きる。食べ物はそこにある物、生きている物を食べればよい。
35.生き物は生き物を食べて生きる。食べ物はそこにある物、生きている物を食べればよい。
過去から今まで、生きてきた人間は、薬も特別の栄養素や多種類の食べ物を食べずに生きてきているのである。
昔は皆偏食であった。
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36.現前の環境に適応する為に、使わざる物は退化し、使う物は発達する。
36.現前の環境に適応する為に、使わざる物は退化し、使う物は発達する。
自然界は現前の環境に適応した者だけが生き残るようになっている。
これは「進化」ではなく、「適応」である。
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37.「損屈」によって起こる症状はそれを引き起こして原状に戻す事で解消する。
37.「損屈」によって起こる症状はそれを引き起こして原状に戻す事で解消する。
「損屈」とは強組織(皮膚、筋肉、骨格)に挟まれた軟組織が疲労を起こして、細胞の形を損じ、変形して潰れた状態になった事と定義する。
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38.内傷(体内組織の剥離)は原状回復した状態で20秒以上固定すれば、内傷は完治する。
38.内傷(体内組織の剥離)は原状回復した状態で20秒以上固定すれば、内傷は完治する。
「内傷」とは体内の傷、剥離と定義する。
例を挙げれば、靱帯組織の剥離がある。
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39.「内臓病の原因は背部の筋の緊張である」
39.「内臓病の原因は背部の筋の緊張である」(治癒理論、第三十九条)
このような事を書くと現代医学の信奉者の大方の叱声を買うであろうが、これは事実である。
現代医学で言う、内臓反射は原因と結果を全く逆に捉えている。
背部の筋群の緊張は交感神経の緊張で起こる。
そして、交感神経の緊張は副交感神経の休止と表裏一体である。
この事は現代医学の常識である。
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40. 「痛みは神経、筋肉、組織の緊張によって発生する」
40. 「痛みは神経、筋肉、組織の緊張によって発生する」(治癒理論、第四十条)
例えば、虫歯の痛みも治療によって数分以内に治る。
歯科医で言われている様に虫歯菌が神経を刺激して痛みが発生するのではない。
だから自然形体の治療によって痛みはその場で消失し、鎮痛剤を服用して痛みを止めた場合と違い、数日以上は痛みは再発しない。
胃の痛みもそうである。
胃が痛い時は胃が収縮した状態を感じることができる。
胃腸も筋肉でできているので、収縮(緊張)した時に痛みが発生する事は誰でも経験した事があるであろう。
筋肉が張る、吊る等の事も同様に筋肉の緊張状態なのである。
また拡張、膨満、萎縮も緊張の一種である。
癌が痛くないのは癌それ自体は他の組織や臓器に緊張をもたらす者ではないからである。
癌は単に存在し、増殖するだけで、その増大によってせいぜい他の臓器を圧迫するだけで、その影響は脂肪よりも遥かに軽微である。
ところが、一般には癌の闘病生活は凄絶な痛みと苦しみが伴うとして、最も恐れられているのが、現状である。
本来、痛みを発生しない癌が、全く逆に激しい痛みで苦しむ病気として考えられている。
このような大きな誤解は一体、何処から来るのであろうか?その原因を以下に於いて記述する。
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平成20年7月12日
自 然 形 体 療 法
創始者 山 田 洋
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