筋肉はなぜ衰えるのか
もともと人間の身体は、筋肉を増やしたがらない、けど、
脂肪は増やしたい、という性質があります。
なぜかというと、筋肉は存在しているだけでエネルギーを
消費するのに対して、脂肪を蓄えることは、生存に必要だからです。
現代のような豊食の時代とは違い、いつ食べ物にありつけるか
わからない時代を生きてきた人間にとって、脂肪を蓄えることは
必須のことなのです。
で、筋肉の話に戻りますが、筋肉は毎日合成と分解を続けています。
古くなった筋肉は排出し、新しい筋肉をつくっています。
筋肉を使わないでいると、この筋肉はもう使わないんだな、
と身体が思って、分解だけが進み、合成しなくなる。
だから、筋肉が減っていくんです。
使わない筋肉があっても、エネルギーを消費するだけで、
生存には不利になる、だから、減るんですね。
筋肉は、存在するだけでエネルギーを消費するので、
筋肉がたくさんある人は、それだけで、1日の消費エネルギーが増すのです。
ダイエットしたい人は、筋肉を増やすことが大切です。
筋肉を増やすには、上記の反対で、ちょっときつい運動をやって、
筋肉が必要なんだな、と身体に思わせることです。
何歳になっても、運動すれば、筋肉は増えます。
ついこの間、三浦雄一郎さんがエベレスト登頂に成功しましたよね。
20キロのリュックをしょって、重い靴に足首にもおもりをつけて、
毎日トレーニングしてました。
若いころより筋肉量が減っているのに、食べる量が同じ、と言う人は、
太りますよ!
ちなみに、全く筋肉を動かさないと、(たとえば骨折してギプスをはめたり、
無重力で筋力を使わなくてもいい状態)1日に1%、筋肉が減るそうです。
それに、恐ろしい話をひとつ。
寝たきりの老人の筋力低下について
安静臥床による、筋力低下(厚生労働省調べ)。
★ 1週間寝たきり→筋力20%低下
★ 2週間寝たきり→筋力36%低下
★ 3週間寝たきり→筋力68%低下
★ 4週間寝たきり→筋力88%低下
★ 5週間寝たきり→筋力96%低下
こんなに筋力が低下するんです。
筋肉の量と筋力とは違いますけど、でも、恐ろしい数字です。
家庭に居るとある程度動くのに、入院するとほどんと寝たきりに
なるから、退院後歩けなくなった、という悲しい話をよく聞きます。
みなさん、運動しましょう!!!
お電話ありがとうございます、
コスモス自然形体院でございます。