肩こり

☆肩こりの原因 
(自然形体療法 創始者 山田洋先生著「あなたの痛みを解決します」より)
1 肩こりの原因のひとつは、学習である。事務や勉強などのときに少し肩を上げた状態を身体の意思が覚えて、心の意思の命令がなくても、その状態を維持しつづけている状態である。

これは、筋肉が弛緩できないで緊張し、同時に血管も収縮しているので、血流が不足する。脳への血流が不足すると頭痛やめまい、吐き気、いらいら、眼精疲労、集中力不足などの症状が起きる。
2 もう一つの原因が過剰警戒反応である。学習と過剰警戒が並存していることもある。

過剰警戒とは、外敵や身体に対する刺激や、精神的ストレスで身体全体が緊張し、身構えた状態である。身構えると無意識に両肩を上げ、いつでも防御の態勢で、動ける状態を維持する。こうして、弛緩できなくなった状態が肩に集中したのが、肩こりである。

(以上「あなたの痛みを解決します」より)

これは、肩こりの根本的な原因ですね。どうですか?心当たりのある人がいるでしょう?
1「心の意思の命令がなくても、その状態を維持しつづけている状態」

とは、まず、事務仕事や勉強・姿勢の悪さなどにより、肩や首に負担をかけている状態(力が入っている状態)を脳が覚えていて、意識で力を入れようと思わなくても、力が入っている状態。

知らず知らずのうちに肩に力が入っている。力を抜こうと思っても、なかなか抜けない。意識とは関係なく脳が筋肉に力を入れるように命令を出しているので、なかなか力が抜けない。
四六時中筋肉を使っていることになるので、疲労物質がたまり、筋肉が硬くなり、硬くなることで血管が細くなり、ますます疲労物質がでにくくなる・・・・・・と悪循環が起こり、肩こりがひどくなっていく。
☆肩こりの治療法

硬くなった筋肉をむりやり揉んで、力ずくでもみほぐそうとすると、筋肉はますます危険を感じて力を入れて硬くし、自分を守ろうとします。

だから、強く叩いたり、強く揉んだり、強く押したりしてはいけません。やりすぎると毛細血管が破れ内出血を起こし、揉み返しになります。

自然形体療法の施術は、筋肉を動かしながら優しく触ったり、撫でたりします。
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DSC02964.JPGまた、マザーキャットという柔らかい道具で軽く叩いたり転がしたり当てたりします。

優しい刺激で身体は安心し、力を抜くように、と脳が命令するようになり、肩こりは解消します。

☆肩こりの予防
まず、前提として、強くもんだりとか、強く叩いたり、強く押したりしないこと。それをすると、かえって筋肉は警戒して、力を入れます。ボールが飛んできたりすると、思わず身をすくめて力が入るでしょ?意思とは関係なく、強い刺激に対しては、筋肉は身を守るために硬くなります。

あまり強くもむと、揉み返しが起こます。これは、毛細血管が切れて筋肉がけがをした状態。だから、かえって痛くなるのです。

だから、肩こりには、優しくさわるだけで良い。

おなかが痛いときだって、優しくさわる。お腹が痛いときに叩く人はいない。優しくさわると、おなかの筋肉は安心して緊張を解く。そうすると、内臓の居心地もよくなって内臓の働きが良くなるから、おなかの痛いのが治ってくる。
ところで、肩こりの予防法

(1)まず、姿勢を良くすること。

人間の頭は重くて、女性で4~5㎏。男性は、5~6㎏はします。仮に5㎏の重さだとして、姿勢を良くして、身体の上にぽんと頭がのっかっているのなら、5㎏の重さですが、前屈みになると、その重さが、20㎏にも30㎏にもなり、頭を支えるために、首や肩、背中には大変な負担がかかります。

書き物やパソコンなど、前屈みの状態で長時間過ごしたら、首・肩は悲鳴をあげています。

常に良い姿勢が無理なら、30分に1回でもいいから、傾いていた頭を元の位置にもどして、筋肉を休ませてあげましょう。

良い姿勢については、「姿勢」のページをご覧ください。

猫背も、良くありません。

(2) 同じ姿勢を続けていると、疲れます。時々、肩をまわしたり身体をねじったりなどして身体を動かして、血の巡りをよくしましょう。

動かすときのヒント

肩をまわす・・・・・単純に肩を回すのではなく、胸をはったり、脇を伸ばしたり、背中を(肩甲骨の内側を)伸ばしたり、ということを意識してやりましょう。

身体をねじる・・・・座った姿勢から、肘を後ろに引いて振り返るようにすると、しっかり身体がねじれます。筋肉に疲労が取れるだけでなく、ウエストも引き締まるし、背骨もまっすぐになります。

筋肉を伸ばす、ねじるということは、疲労をとる意味で、とても大切です。

(3)おふろにゆっくり入って、血の巡りをよくする。

肩こりのひどい人は、1日2~3回の入浴をお勧めします。

肩こりの予防法、早期回復法について、随時、自己療法教室で教えています。

施術後も、ある程度教えていますが、くわしくじっくり聞きたい、体操をしっかり覚えたい、という方は、自己療法教室がお勧めです。

自己療法教室 料金

☆ 症例 1
50代 女性 主婦

しばらく続けて通院し、今回は、一ヶ月と一週間ぶりの来院。
お孫さんをおんぶして家事をこなしているので、また肩こりが出てきた。でも、
「一ヶ月間は、夢のように調子が良かった。一ヶ月に一度行く床屋さんで、いつもは固くて、こってます

ね~~。と言われるのに、今回は、やわらかいですね~~。と言われた。

肩こりは戻ってきたけれど、夜ぐっすり眠れる。これは、続いているので、うれしい。」
不眠だったのに、ぐっすり眠れる。以前は眠れないことが1番つらかったのだ。1ヶ月と1週間施術していないが、ぐっすり眠れることは続いている。
よかったですね。
☆ 症例 2
40代 女性 会社員
一ヶ月前、肩こり・首こり・頭痛・吐き気・嘔吐、で入院。検査をしたがどこも悪くない。偏頭痛と緊張性の頭痛、と言われた。

通院できるくらい回復したところで、初めて来院。
来院時の症状

肩こり・首こり(首の後ろ・横・前が痛い)・頭の周りがぐるりと重い(初来院の日は、特に後頭部)、寝ていると楽だが座っていると首のあたりがばんとはってくる。朝が特につらく、起きられなくて、朝ご飯が食べられない。2週間ずっと仕事を休んでいる。ご飯の支度もできない。
初めのころは、毎日通院。施術を受けると頭の重さが軽くなる。
だんだん、3~4日に1回の施術。

朝、まだ完全ではないが、起きて朝ご飯も食べられるし子どもも送り出すことができる。徐々にご飯の支度も始めている。

午後からは、不快な症状はない。
良くなってきたので、表情も明るくなった。
子どもさんのバスケットの応援で山形県に行きたい、それまで治したい、と目標をもって、通院。
10回ほど、約1ヶ月の通院で、家庭でも職場でも普通に仕事ができるようになった。
話を伺うと、どうも職場での冷房が体調を崩した原因ではないかと思われた。
秋田 整体 肩こり コスモス自然形体院 

コスモス自然形体院