体が喜ぶ栄養教室⑥ 食べない時間を作ると、体の中では何が起こるの?

前回の「体が喜ぶ栄養教室」では、

「お腹がすく時間、ちゃんとありますか?」

というお話をしました。

 

では、間食をやめたり、夕食から朝食まで食べない時間を作ったりすると、体の中ではどんなことが起こるのでしょうか?

 

実は私たちの体は、

「食べている時間」と「食べていない時間」では、体の中で行われていることが少し違います。

今回は「食べない時間」に体の中で起こっていることを、少し詳しくお話ししますね。

① 胃腸を休ませる時間ができます

私たちが食べ物を口にすると、胃や腸では消化・吸収が始まります。

朝食、10時のおやつ、昼食、3時のおやつ、夕食、そして寝る前にも何か……。

これでは、胃腸は一日中働き続けることになります。

 

私達だって、朝から晩まで休まず働いていたら疲れますよね。

胃腸も同じで、一日中働かなければならず疲れてしまいます。

しかも、週休2日もできず、毎日365日だったらなおさら。

 

まずは間食を一つやめてみる。

夕食後は食べないで、翌朝の朝食までしっかり時間を空けてみる。

 

それだけでも、胃腸に食べ物が入ってこない時間を作ることができて、胃腸を休ませることができますよ。

「何を食べるか」と同じくらい、「胃腸を休ませる時間を作る」ことも大切です。

② 血糖値とインスリンも休む時間に

食事をして血糖値が上がると、すい臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。

インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込むために大切なホルモンです。

 

ところが、一日中ちょこちょこと食べ続けていると(食事以外はお菓子になりがち)、そのたびに血糖値が上がり、インスリンが働くことになります。

特に、甘い物や精製された炭水化物を頻繁に摂る生活が続くと、血糖値が大きく上下しやすくなります。

こうした食生活が長く続くことは、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」や、糖尿病などの生活習慣病のリスクとも関係します。

 

だからこそ大切なのは、

「食べ続ける時間」と「食べない時間」のメリハリをつけること。

私はまず、ここから始めてほしいと思っています。

③ 体は「蓄える」から「使う」方向へ

食事から入ってきた糖が十分にある間、私たちの体はそれを主なエネルギー源として利用します。

ところが、食べない時間が続くと、体は少しずつ蓄えていたエネルギーを利用する方向へ切り替わっていきます。

肝臓に蓄えていたグリコーゲンを使い、さらに食べない時間が続くと、脂肪の利用も増えていきます。

 

ここでも活躍しているのが、

**ミトコンドリア。**

 

ミトコンドリアは、私たちが生きるためのエネルギーを作っている、細胞の中の小さな「エネルギー工場」です。

空腹の時間が続くと、糖だけに頼るのではなく、脂肪を含めた体に蓄えられているエネルギーも利用する方向へ、代謝が少しずつ切り替わっていきます。

 

だから私は、

「空腹の時間=悪い時間」ではない

と考えています。

④ 「オートファジー」という体のお掃除システム

もう一つ、食べない時間のお話をするときによく登場するのが、

「オートファジー」

です。

2016年、大隅良典先生が「オートファジーの仕組みの解明」によって、ノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

 

オートファジーって、なんか難しそう。

でも簡単にいうと、

細胞の中の古くなったものや不要になったものを分解し、その材料を再利用する仕組み

です。

 

古くなったものをいったん分解して、使える材料を取り出し、また新しいものを作る。

体の中にある「リサイクル工場」のような感じです。

私たちの体には、こんな素晴らしい「お掃除・リサイクルシステム」がもともと備わっているんですね。

すごい!

 

オートファジーは普段から体の中で働いていますが、飢餓状態などでは、その働きが高まることが知られています。

「16時間食べなければオートファジーが始まる」と紹介されることもありますが、「何時間食べなければ始まる」と一律に決められるほど単純ではなく、体質や食事内容、活動量などによっても違うと考えられています。

 

なので、まずはできるところから。

・ダラダラ食べをやめる
・間食を一つ減らす
・夕食から朝食まで食べない時間を作る

そんな小さなことからでいいのですよ。

 

そして、もう少し体を休ませてみたい方は、1食抜くという方法もあります。

私が実践している「ゆるファス」も、そんな無理のないファスティングです。

 

「ゆるファス」について動画を作りました

「ゆるファスって、具体的に何をするの?」

「何を食べていいの?」

「1食抜くだけでもいいの?」

「初めてだから、ちょっと不安……」

 

そんな方のために、

ゆるファスについて説明する動画を作りました。

 

食べないことだけが目的ではありません。

食事、睡眠、運動、そして自分の生活習慣を見直しながら、

体を一度リセットするきっかけを作る。

それが私がおすすめしている「ゆるファス」です。

 

興味のある方は、ぜひ説明動画をご覧ください。

▶ ゆるファス説明動画はこちら

ゆるファスに興味のある方はもちろん、普段の食生活を整えるための参考にもなる内容です。

台所仕事や片付けをしながら、ラジオを聞くような感覚で、気軽にご視聴くださいね。

 

そして私も、また1週間のゆるファスを始める予定です。

一緒にやってみたい方は、お気軽にお問い合わせください。

 

ただし、持病のある方、薬を服用している方、妊娠・授乳中の方、成長期のお子さんなど、ファスティングが適さない場合もあります。

 

また、

「甘い物が無性に欲しくなる」

「食事を抜くと強いふらつきや不調が出る」

という方は、まず「食べないこと」よりも、普段の食事で必要な栄養をきちんと摂ることを優先しましょう。

 

ゆるファスの目的の一つも、普段の食生活を見直して、必要な栄養をきちんと摂ることです。

 

「食べないこと」ばかりに目を向けなくても大丈夫。

 

今まで不足していた栄養を意識して摂る。

甘い物を少し減らす。

よく噛んで食べる。

私が考える「ゆるファス」は、そこから始めてもいいんです。

 

何を食べるか。
どう食べるか。
そして、食べない時間をどう作るか。

 

無理をするのではなく、自分の体の声を聞きながら考えてみてくださいね。

 

コスモス自然形体院
小松 尚子

 

※私は、毎月20日前後より1週間「ゆるファス」を行っています。その様子は、インスタグラムにも投稿していますので、興味のある方はインスタグラムもご覧ください。

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日々の健康情報や、食事・運動・セルフケアなどを発信しています。
https://www.instagram.com/cosmoske/

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