体が喜ぶ栄養教室④ 「しっかり寝ているのに疲れが取れないのはなぜ?」

「7時間寝たのに疲れが取れない。」

「朝からだるい。」

「夜中に何度も目が覚める。」

そんなお悩みはありませんか?

睡眠時間は足りているのに疲れが取れない方は少なくありません。

実は、睡眠は「長さ」だけでなく、「質」がとても大切です。

そして、その質には食事や生活習慣、さらには腸内環境まで深く関係しています。

夜になると眠くなる仕組み

私たちの体には、夜になると自然に眠くなる仕組みがあります。

朝、太陽の光を浴びると、脳ではセロトニンという物質が作られます。

このセロトニンは、夜になると眠りを促すメラトニンへと変化します。

つまり、

朝の過ごし方が、夜の眠りを決めているのです。

だから私は

「早寝早起き」

よりも

「早起き早寝」

をオススメしています。

朝早く起きれば、夜は自然に眠くなります。

日中動いていますか?

もう一つ大切なのは、

体を適度に疲れさせること。

便利な生活になり、体を動かす時間が少なくなりました。

特に田舎はどこに行くにも車で、あまり歩いていない人が多いですよね。

体は

「今日はあまり動かなかった」

と思うと、十分な眠気が起こりにくくなります。

朝の散歩や軽い運動は、

夜の深い眠りにつながります。

睡眠は栄養でも変わります

朝日を浴びても、

セロトニンの材料が不足していては十分に作れません。

セロトニンの材料になるのは、

たんぱく質に含まれるトリプトファンです。

さらに、

ビタミンやミネラルも必要になります。

私は普段から

「まごにはやさしいわ」

を基本にした食事をオススメしています。

(下の図に、に(肉)や発酵食品(納豆・酢・醤油・ぬか漬け等)を加える。)

特にオススメしたいのは、

具だくさん味噌汁。

たんぱく質や野菜、海藻、きのこなどが1度に摂れます。忙しい現代人にはオススメの料理です。

甘い物とお酒には注意

反対に、

甘い物をたくさん食べたり、

お酒を飲み過ぎたりすると、

体はそれを代謝するために

ビタミンやミネラルを多く使います。

すると、

睡眠に必要な栄養まで不足しやすくなります。

また、

甘い物の食べ過ぎは血糖値を乱し、

夜中に血糖値が下がり過ぎる

「夜間低血糖」

を起こすこともあります。

夜中に目が覚めたり、

悪夢を見たり、

朝スッキリ起きられない原因になることがあります。

夜中にトイレへ行く人は

夜中に何度もトイレに起きるお悩みはありませんか?

もちろん原因はいろいろありますが、

たんぱく質不足も一つの要因になることがあります。

血液中のアルブミンというたんぱく質が不足すると、

水分を血管内に保つ力が弱くなり、

日中、足に水分がたまりやすくなります。(むくみやすい)

そして夜、横になるとその水分が戻り、

尿として出やすくなることがあります。

腸と睡眠は深くつながっています

さらに近年注目されているのが、

脳と腸のつながりです。

腸は「第二の脳」とも呼ばれています。

腸内環境が乱れると、

睡眠だけでなく、

気分の落ち込みや、

不安、

ストレスにも影響すると考えられています。

つまり、

眠れない原因は

脳だけではなく、

腸にあることも少なくありません。

昔の人も知っていました

江戸時代の健康書

**『養生訓』**を書いた貝原益軒は、

朝早く起き、

体を動かし、

節度ある生活を送ることを勧めています。

昔から、

健康の基本は変わっていないのですね。

まとめ

睡眠の質を高めるためには、

✔ 朝日を浴びる

✔ 日中しっかり体を動かす(散歩やラジオ体操などの軽い運動もオススメ)

✔ たんぱく質・ビタミン・ミネラルをしっかり摂る(具だくさん味噌汁)

✔ 甘い物(やお酒)の回数を減らす

✔ よく噛んで消化を助ける

この中で、しっかりできているのはどれですか?是非今後も取り組んでくださいね。

あまりできていないものはありますか?

どれか1つ、心がけてみてください。続けることで、睡眠の質や体調がきっと良くなっていきます。

そして、

腸を元気にすること

も、とても大切です。

次回予告

「睡眠と腸はどんな関係があるの?」

そう思われた方も多いかもしれません。

次回の「体が喜ぶ栄養教室」では、

「腸が変わると睡眠も変わる?」

をテーマに、

腸内環境と睡眠の意外な関係についてお話したいと思います。

コスモス自然形体院